休職してから、症状そのものだけでなく、自分の「考え方のクセ」にも目が向くようになりました。今回は、当時気づいた2つのクセと、それとどう付き合うようにしたかを書いてみます。
「休むこと」への罪悪感
休職が決まってからも、しばらくは「休んでいる自分」に強い罪悪感を持っていました。周りに迷惑をかけている、自分だけ楽をしている、というような感覚が拭えず、休んでいるはずなのに心はまったく休めていない時期がありました。後から知ったのですが、こうした「休むことへの罪悪感」は、完璧主義的な傾向が強い人ほど感じやすいとされているようです。物事をきちんとやり遂げたいという気持ち自体は悪いものではないのですが、それが「休んではいけない」という思い込みにつながってしまうと、かえって回復を遅らせる要因になり得るとも言われています。
0か100かの思考のクセ
もう一つ、自分に強くあったと感じるのが「0か100かの思考」です。「完璧にできないなら、やらない方がまし」「少しでもミスをしたら全部だめ」というように、物事を極端に捉えてしまう考え方のクセで、認知行動療法などの分野では「全か無か思考」と呼ばれる認知の歪みの一つとされています。振り返ってみると、仕事でも「60点で提出する」という発想がほとんどなく、常に100点を目指して疲弊していたように思います。休養中、ノートに「今日できたこと」を書き出す習慣を試したことがあるのですが、「布団から出られた」「1食は食べられた」といった小さなことも、書き出してみると案外「ゼロではなかった」と感じられて、少し気持ちが楽になった記憶があります。
意識するようになったこと
こうした考え方のクセに気づいてから、意識するようになったことが2つあります。1つは、「クセを無理に直そうとしない」ということです。長年染み付いた考え方は、気づいたからといってすぐには変わりません。「また0か100かで考えているな」と、まずは気づくことだけを目標にするようにしていました。もう1つは、「頑張れている自分」だけでなく「休めている自分」も同じくらい認めるようにする、ということです。最初はうまくできませんでしたが、少しずつ「今日は何もできなかったけど、休めたからOK」と自分に言い聞かせられる場面が増えていったように思います。
おわりに
考え方のクセは、性格の一部でもあるので、完全になくすことを目指す必要はないと今は思っています。ただ、「自分にはこういうクセがある」と知っておくだけでも、しんどくなったときに少し立ち止まりやすくなる気がしています。ここに書いた内容は、あくまで一個人の体験と気づきであり、医学的なアドバイスではありません。考え方の面で強いつらさがある場合は、無理に一人で抱え込まず、医師やカウンセラーに相談していただくことをおすすめします。

