はじめまして、うつサラと申します。
会社員として働きながら、うつ病になりました。休職して、治療をして、復職ではなく転職を選んで、そしてもう一度体調を崩しました。
このブログは、その経過をできるだけ正直に書き残していく場所です。最初の記事として、私が何者で、何が起きて、ここで何を書いていくつもりなのかをまとめておきます。
※これは一人の当事者の記録です。私は医師でも心理職でもありません。診断や治療については、必ず医療機関にご相談ください。
会社員として働いてきた7年間
法人営業として、約7年間いくつかの会社で働いてきました。新規のお客様を開拓する仕事も、既存のお客様を担当する仕事も経験しました。
決して要領のいいタイプではありませんでしたが、数字は出していたほうだと思います。担当エリアで成績が上位に入ったこともありますし、社内の業務改善に手を挙げて、数字を動かしたこともありました。
つまり、私は「仕事ができない人」だったからうつになったわけではありません。この点は、最初に書いておきたいところです。
当時の私は、頼まれた仕事を断るのが苦手でした。抱え込んで、自分で処理して、周りに心配をかけないようにする。それが責任感だと思っていましたし、実際そのやり方でしばらくは回っていました。
家庭のほうも、順調とは言い切れない時期がありました。勤務地の都合で家族と離れて暮らした時期もあり、その分の負担は家族に寄っていました。今思えば、あのあたりから少しずつ削られていたのだと思います。
体が先に音を上げていた
最初に出たのは、体の症状でした。
夕方から夜にかけての頭痛。休んでも抜けない倦怠感。胸のあたりの締めつけ。胃のむかつき。どれも、そのときは別の理由で説明がついてしまうものばかりでした。パソコンの見すぎ、年齢のせい、気のせい。
検査を受けても、体に異常は見つかりませんでした。だから余計に「自分の気の持ちようだ」と思い込んでいました。
決定的だったのは、何に対してもやる気が出なくなったことです。仕事だけでなく、休みの日に好きだったことをする気も起きない。それを私は「怠けているだけ」だと受け取っていました。今振り返れば、その自己評価そのものが、すでに症状の一部だったのだと思います。
受診して、抑うつ状態だと診断されたのは、それからしばらく経ってからでした。
休職して分かったこと
休職に入った初日、私は「明日から何をしよう」と考えていました。時間ができたのだから、本でも読もう、家の片付けもしよう、と。
実際には、何もできませんでした。
文字が頭に入ってこない。起き上がるのに時間がかかる。テレビをつけても内容が入ってこない。そして何より、何もしていない自分への罪悪感が消えませんでした。休んでいるのに、まったく休まっていない状態です。
この時期に学んだことがいくつかあります。
ひとつは、最初は「何もしない」が正解の時期があるということ。何かをしようとすること自体が負荷になる期間が、確かにありました。
もうひとつは、「動けるようになった」と「働ける」はまったく別物だということ。買い物に行けるようになっても、パソコンに向かって1時間集中する負荷には、まだ耐えられませんでした。この差を自分で分かっていないと、動けるのに働けない自分を責めることになります。
そして、制度のことを何も知らないまま休みに入ったのは失敗でした。会社の休職期間には上限があること、傷病手当金という仕組みがあること、それを知るのが遅かったせいで、余計な不安を抱えた時間が長くなりました。
復職ではなく転職を選び、そしてもう一度つまずいた
体調が上向いてきたとき、元の職場に戻るか、別の道を選ぶかを考えました。
自分に向けた問いはシンプルでした。「体調が戻ったとして、同じ環境に戻ったら、同じことが起きないと言えるか」。私の場合、そう言い切ることができませんでした。
だから、復職ではなく転職を選びました。
そして、新しい環境でしばらく働いたあと、また同じ症状が戻ってきました。
正直に書きますが、これが一番こたえました。環境を変えたのだから大丈夫だと思っていたのに、頭痛の出方も、朝の起きにくさも、前とほとんど同じだったのです。
あとから考えると、理由は分かります。回復しきる前に次を始めたこと。転職そのものが大きな負荷だったこと。そして、断れない・抱え込むという自分の癖は、職場が変わっても一緒についてきたこと。環境は変えられても、環境への向き合い方を変えないと同じ結果になる——それが、身をもって学んだことでした。
いまは、その経験も含めて書き残していこうと思っています。うまくいった話だけでは、たぶん誰の役にも立たないので。
このブログで書いていくこと
大きく5つの柱で書いています。それぞれ、いま公開している記事のうち代表的なものを挙げておきます。
1. 体験談 — 何が起きて、そのときどう感じたか。一番書きたいのはここです。
- 今思えば、あれが初期症状だった。うつになる前に体が出していたサイン
- 「まだ大丈夫」だと思っていた頃の話
- 転職して落ち着いたはずが、また体調を崩した話
- うつ病で休職してから働き始めるまでの時系列。時期ごとに何ができて、何ができなかったか
2. 職場・働き方 — 休職や復職にまつわる制度と、会社とのやり取りで考えたこと。
3. 生活習慣・セルフケア — 実際に試したことのうち、効果を感じたもの・感じなかったもの。
- 休養中に意識した、睡眠・運動・食事のこと
- うつ病で休職中、何をして過ごしていたか。時期ごとに変わった1日の流れ
- 実際に試したセルフケア、効いたもの・効かなかったものを一覧にした
- 体調の記録テンプレート。1日1行で、悪化のサインを早く捕まえる
4. 考え方・認知 — ものの見方や思考のクセとの付き合い方。
5. 本・情報源の紹介 — 読んで参考になった本。
このほか、お金の不安や家族への伝え方など、当事者にとって切実だけれど検索してもなかなか出てこないことも書いています。
書くときに決めていること
いくつか、自分の中でルールを決めています。
- 断定的な医学アドバイスはしない。 私は専門家ではありません。一般的な情報と、私個人の体験は、はっきり分けて書きます
- 制度や医学的な情報は、必ず裏を取る。 公的機関の資料などで確認したうえで書き、出典を示します
- うまくいかなかったことも書く。 成功体験だけを並べても、実際に苦しんでいる人の役には立たないと思っています
- ペンネームで書く。 会社名や具体的な日付、薬の名前などは書きません。特定を避けるためでもありますが、それ以上に、個人を責める話にしたくないからです
最後の点について少し補足します。私が体調を崩した背景には、特定の人や出来事がなかったわけではありません。それでも、このブログでそれを書くつもりはありません。誰かを悪者にする話は、読んだ人の役に立たないと考えているからです。
いま読んでくださっている方へ
もし今、あなたがしんどい状態にいるなら、まず伝えたいのは「そこにいるのはあなただけではない」ということです。
症状が2週間以上続いていて、休みを取っても戻らない。そういうときは、疲れとは別の何かが起きている可能性があります。私は限界まで我慢してから受診して、その分だけ回復に時間がかかりました。早く相談することは、逃げではなく、戻るための最短距離だったと今は思っています。
受診のハードルが高ければ、まず内科でも構いません。体の症状があるなら、体を診てもらって、そこで異常が見つからなければ、その医師に相談してみる。そういう順番でも遅くはありません。お住まいの地域の精神保健福祉センターのような、公的な相談窓口もあります。
そして、気持ちがとてもつらく、自分を傷つけたいような考えが浮かぶときは、どうか一人で抱えないでください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」のページに、電話やSNSで相談できる窓口がまとまっています。
このブログが、そういう場所にたどり着くまでの、ほんの少しの後押しになれば嬉しいです。
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※この記事は個人の体験に基づくものであり、治療の代わりになるものではありません。診断や治療、復職の判断については、必ず主治医とご相談ください。
